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Itsuko Oda 1975.10.11生 ![]()
5.17ハワイカイゴール付近 |
![]() ![]() そう、オアフ島です。え!もう早???? 事前の話ではオアフが見えたら半分と言われてて… この時点で2時間弱…まさか…。でもただひたすら漕いだ…。 17マイルまでは順調でした。(2時間ちょっとだったと思います) というのも、ココまで後どれぐらいなのかって言うのを聞かずに進んできていたんです。 ウィダーを飲むタイミングをそろそろと思って、手を止めて、飲む。 飲みながら漕ぐ。 Drinkが甘く感じて、ちょっとあわないなぁ~と感じ始めたのはこれぐらいからでした。ウィダーで少し気分転換できたけど、Drinkの甘さが胸焼けしだして… ![]() そんなことを考えながら漕ぎ続けていました。 オアフ島が見えて、ココヘッドは確認できだしてからが長かった…。 目標物が見えると、どうしてもそれが近づいてきたり、それを通過するのを見て、自分の進み度合いがわかるけど。 相手はでっかい山です。全然近づいた感じかなくて…いつまで経っても同じ大きさ。そうなってくると自分が進んでいないように思えてくる。 おまけにこれぐらいからお尻が痛くなる。いつもの癖で、2時間~3時間ほど漕ぐと、右のお尻が痛くなりだす。そして、腰へと痛みは進み… 何度か、お尻を浮かせたり、腰を伸ばしたり… そして、この辺りからうねりに乗り遅れることが多くなる。 パドル力が落ちている結果なんです。自分でも十分解っていました。でも、どうしようもなく、ただパドルし続け、漕ぐしかないんです…。 ![]() ついつい、乗り遅れてしまっている…。 お尻も腰も痛いので、手を止めてしまう…。 Drinkは吸い込むが、2~3口飲み込み、後は口をすすいで捨てるだけ… ドンドンしんどく、辛くなりはじめました。 どこまで続くのか、いつまで漕げば良いのか…そんなことを考えて。 17マイルを2時間半ぐらいで漕いだので、うまく行くと5時間で…って、頭の隅っこにあったんでしょうね。 時間と距離だけがやたらと気になってしまい、Foodをとるのに手を止めることが出来ませんでした。 ![]() 漕ぎ続けるというか、漕いでは腰を伸ばし、お尻を浮かせて、肩を少し伸ばしてみて、空を見て、さぁ、漕ぐ!って言う感じなんです。 これの繰り返し。 Drinkもぬるくなってきたので、チェンジしてもらいました。ちょっと時間はとったけど、私を気遣ってくれる、MikeとMikeのお兄さんとSZさん。 冷たいものを飲んで少し気分は変わったけど、胸焼けは治まらず… でも、漕ぐしかない…そう思い漕ぎ出していました。 何度も、何度も、手を止めて、お尻や腰の痛みを緩和させている間…。自分との戦いなんだけど、なぜか応援してくれた仲間の顔やメッセージが浮かんだ。 ![]() 皆、私がゴールすることを思ってくれている。その気持ちに答えたい。遅くても良い、絶対ゴールしたい。 5時間近く漕ぎ出した頃からはその気持ちばかりでした。 絶対にリタイヤなんかしない。漕いでやる! 誰のために漕いでいる???自分の為ではない、私の仲間と家族の為、漕いでいるんだ!!! 自問自答することも増えた分、私の手が止まる回数も増えていました。 ![]() エスコート船に何度も何度も残りの距離を聞く始末。 終いには潮の流れが変わっていないか聞いて…。潮も風も私を押してくれていることにすら気がつかなくなってしまっていました…。 目指す岬が近づいた時、漸く、後少しなんだと思えた。この時点で後4マイルほどだったんですが、自分の中では後、1時間は漕ぐと想定してました。腕や背中は痛いというより、もう力が入っていない状態でした。 3かきすると手を止めて…また漕いで… ![]() Hawaiiまで応援に来てくれているDさんやOさんのためにあと少し… 日本から応援してくれて、私がゴールするのを待ってくれている仲間の為に後、ちょっと… 私の思いを理解してくれ、応援してくれている家族のために最後まで… こんなこと考えて、岬に入っていきました。 6時間30分ぐらい経っていたと思います。 ![]() ゴール地点がはっきりわかっていないので、エスコート船に確認すると、えらく違う場所をさす。 ん~、もう少し右手なんだけど…と思って漕いでいたら、なんとなく見た景色…ゴール地点がわかってきた。 このあたりで、最後の難関。向かい風です… 最後の最後で…と思いながらも手を止める事無く漕ぎ続けていました。 ![]() 腕は上がらず、体は重く、お尻と腰は痛くて仕方ない中、気持ちは明るく、いよいよ来たんだ、帰ってきたんだという感動がこみ上げていました。 テント近くでは大きく手を振る人たちが…。 出迎えてくれている人たちがいる… そして、それがDさんとOさんとわかった瞬間。今まで出ていなかった涙があふれました。とめどなく涙が流れていました。 ただ、嬉しくて… ![]() 時間:7時間2分28秒 ゴールした直後、涙が止まらず、『帰ってきたぁ~、しんどかったぁ~、ありがとう』そのコメントしか言っていなかったような。 もう、本当に嬉しかったんです。 艇から降りようとしますが、立てなくて…よろよろでした。 しばらく海に漬かって、いると、DさんとOさんが迎えに来てくれて…。ほんと嬉しくって、ありがたくって…あのお二人の笑顔と周りに居た人々の拍手は忘れられないですね。 そして何より、7時間も私に付き添ってくれたSZさんには感謝です。 無事にゴールできた瞬間。この感動と報告をいち早く多くの仲間たちに伝えたかった…。 ほんとに皆『ありがとう』 漸く落ち着いてホッとした頃に、茅ヶ崎のMさんもゴール。 無事に帰ってこれてよかった☆ 大会側の片づけが進んでいるので、自分達もゴールの余韻に浸る事無く、片付け。 それにしても長かったぁ~。 エスコート船のMikeとお兄さんにも挨拶に行く。 ![]() すると、また来年も来いよ!!!って。すぐに、Yes!!!とはいえなかった…けど、今になるとまた何時かチャレンジしたいと思えた。 Mikeのお兄さんはOC-6のMolokai-Hoeに何年も出ているらしく、今年10月に来い!!!って♪嬉しいね!でも…難しいかな(笑) そして、また挑戦するときはMikeが直接連絡しておいで~♪って言ってくれました。ほんと、皆に助けられ、支えてもらったことに感謝です。 V-10Sの返却をどうしようかと思っていたら、SHOPで出会った人が、自分の艇と一緒にもって行ってくれるとのこと。 これまた嬉しかった!!!ほんと、皆が支えてくれて、助けてくれることに感謝し続けていました。ハワイアンの心の温かさに感謝です。 疲れていたけど、早く戻って、皆に連絡したくて、帰りの車の中で電話しまくりました。 ほんと、皆喜んでくれて…ほんとにほんとにありがとう!!! Hotelに戻ってシャワーして着替えて、すぐに打上会場に向かう。SZさんはゆっくりしておくとの事で、私一人でお出かけ。 SZさん、ほんとありがとうございました。 打上会場は大勢のパドラーたちで一杯。そこに家族や関係者などなど…ドンドン集まってくるので、満員状態でした。 DさんとOさんと夕食をご一緒したかったので、とりあえず会場には着てもらいましたが、一杯だったから外で食べることにして…会場を後に。 表彰などもあるとは言っていたけど、どうやらすぐには始まらないみたいで…。 それよりも、出迎える為だけに来てくれたお二人とゆっくり話をして食事をしたかったので、外で和食料理屋さんに行きました。 ![]() ほんとに、皆の支えなくては出れなかったし、続けられなかった。 話は尽きないので、甘いものを求めて外に出て…またしゃべる食べる! ほんとたのしい夕食をありがとうございました。(またごちそうになっちゃいました…笑&スミマセン) お二人は明日には帰国するので、ココで解散。 また日本で♪ ![]() Hotelに戻ってシャワーして寝るまで… 今日一日がとても長く、充実してて、これほどまで色々考えた一日はなかったと思った。 人生の宝物を得た一日でした。 たくさんの人に『ありがとう』 私は幸せ者です。 ほんとにほんとにありがとうございました。zzz。
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